強度近視、角膜の厚さとイントラレーシック



強度近視、角膜の厚さとイントラレーシック


日本は世界の中でも最も近視人口の多い国と言われています。


その原因のひとつに日本では複雑な文字である漢字を使用していることが挙げられていますが、さらに近年では社会環境においてコンピュータが急速に普及したことなどの条件も相まって、視力が0.1未満である強度近視の人口が急速に増加しています。


<強度近視の定義>


強度近視とは、屈折度数の単位D(ジオプター)が-6D以上あり、メガネをかけても満足のいく視力がえられない重度の視力状態です。眼球内の網膜が変形したり萎縮したりするするため発生しますが現在のところ何が主な原因なのか解明されていません。


現在もっとも有力な説では、遺伝的な要因やその他の環境的要因により眼球が楕円形に伸びて焦点がずれるためと考えられています。実際には視力検査表の一番上のランドルド環がはっきりと見えないという状態が強度近視にあたります。


<ランドルド環(Cのマーク)と屈折度数>


視力は3〜5メートル離れた位置から視力検査表の一番上のランドルド環(Cのマーク)を見て、どこまで小さなランドルド環の切れ目を判別できるかという形で判定されます。

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視力は「1.0」「0.5」「0.03」などという数字で視力を表現しますが、眼科で使用される視力はジオプトリー(D)で表記され、この数字によって近視の度合い(軽度近視、中度近視、強度近視)が判断されます。


<ジオプトリーによる屈折度数の計算方法>


屈折度数(D)=1÷焦点距離(m)


屈折度数は上記の計算式で算出し、近視の表示は−の値、正視の場合は±0、遠視では+の値となります。


<近視の程度とジオプトリー>


ジオプトリーを単位にした場合、近視の程度は以下のように分類されます。


・軽度近視   −3D未満 
・中等度近視  −3D以上−6D未満 
・強度近視   −6D以上−10D未満 
・最強度近視  −10D以上


<強度近視の治療法>


強度近視の治療法にはレーシック、イントラレーシック、PRK、エピレーシック、フェイキックIOL、オルソケラトロジーなどが挙げられます。


マイクロケラトームを使用するレーシックでは軽度〜強度近視(−10D未満)までが治療対象となっています。(レーシックを取り扱うクリニックによって適応範囲は若干異なります。)


一般的に強度近視(−6Dから−10D)の場合において、レーシックでは約90%が1.0以上に、イントラレーシックでは約93%が1.0以上に視力が回復しているようです。


しかしながら−10D未満の強度近視の方でも視力矯正するための角膜の厚さが不足している場合にはレーシック以外の治療方法を選択しなくてはならなくなります。


そんな時にはイントラレーシックによる近視矯正が可能となる場合があります。


イントラレーシックでは強度近視の方はもちろんのこと、−15Dの最強度近視の治療まで可能となります。 ただし、前述のごとく角膜の厚さに十分な余裕があり、手術前の適応検査にパスする必要があります。


<イントラレーシックで治療できない場合>


強度近視や最強度近視の人で角膜が薄い場合にはイントラレーシックでさえ受けることができない場合があります。


そのような場合にはその他の近視治療法(PRK、エピレーシック、フェイキックIOL、オルソケラトロジーなど)を選択しなければなりません。


・PRK
角膜の最表層である角膜上皮のみを取り除いてからエキシマレーザーを照射するため矯正できる角膜厚さが十分に余裕ができます。しかし、術後角膜上皮が再生するまで約1週間、眼に痛みが伴ってしまいます。(点眼による痛み止めを行ないます)

・フェイキックIOL
フェイキックIOLでは、角膜の厚さに関係なく手術が行なわれますのでイントラレーシック対応外の方でも可能です。ただし、眼内レンズが出来上がるまで時間がかかること手術費用が高額であることが欠点で、眼内レンズの長期使用の安全性が確認されていません。

・オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは、外科的な手術を行ないませんので子供からお年寄りまで幅広く対応可能です。
最強近視に対する最も手軽な治療法ですが、効果を引き出すためには毎晩寝る前に治療用コンタクトレンズを装着しなくてはならないこと、毎日コンタクトレンズのお手入れが必要なことなどの欠点があります。


強度近視、最強度近視の治療法には、様々な方法がありますので自身に最も適した治療法を選択することが大切です。






 
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