アイトラッキングシステム(Eye Tracking System)とは
アイトラッキングシステム(Eye Tracking System)とは
アイトラッキングシステム(アイトラッカー)とは、エキシマレーザーを照射する際に眼球の微細な動きにあわせて照射位置を自動追尾し、照射ずれを予防するするための装置のことです。
瞳孔の中心を赤外線モニターにより検出し、眼球の微細な運動を検知し常にレーザー照射位置を補正してくれます。
この装置により手術中に眼が動いても自動的に眼の動きを追いますので常にエキシマレーザーが瞳孔中心に照射され、照射ずれがおきにくくなります。
実際のレーシック手術の際には、エキシマレーザーの赤いポイントをしっかり見つめることになっていますが、追尾できないずれが生じた場合にはエキシマレーザーは自動的にストップするようになっています。
以前は、執刀眼科医が毎回手動で瞳孔中心を合わせていたので、エキシマレーザーの照射位置に微妙なずれが発生しましたが、現在ではこのシステムのおかげでより正確な位置に照射が可能となっています。
正確な位置にレーザー照射することで、精度の高い矯正を行なうことができ、より良い結果を得ることが可能になっています。
最近では、ほとんどのメーカーにこのアイトラッキングシステム機能が実装されていますが、日本では唯一NIDEK社のEC-5000が厚生労働省の認可が下りています。
トーションエラーディテクション (TED)
エキシマレーザーによる乱視の矯正には、目の軸を正確に捉えて角膜の正確な位置にレーザー照射する必要があります。人の眼球は身体を横にすると少し回旋します。
そのため、トーションエラーディテクションはこの眼球の回旋角度を解析して、エキシマレーザーを正確に照射することが可能になり、乱視の矯正精度が格段に向上しました。