エキシマレーザー(Excimer Laser)について
エキシマレーザー(Excimer Laser)について
近年、レーザー技術は目覚しい発展を遂げ様々な分野において応用されています。
その中でも医療用に利用されているエキシマレーザーは、混合ガスを用いて発生させる単一波長の強いエネルギーを持ったレーザー光線です。
医療分野における最新レーザー技術は、眼科、美容外科、歯科など多岐にわたって利用されています。
エキシマレーザーは元々はコンピュータの基盤などの精密さを要する工業用レーザーとして開発されたのですが、そのレーザー照射において正確・精密で非常に狭い範囲で作用させることが出来るという特徴から医療に応用されてきました。
そして最近話題のレーシックに利用されているのがエキシマレーザーなのです。
このエキシマレーザーを角膜に照射して屈折率を調整し、近視や乱視、遠視などの屈折異常を矯正しています。
視力矯正手術において、エキシマレーザー光はその波長が短く角膜の一部分を必要なだけ正確に除去することが可能です。
また、エキシマレーザーは生体組織に照射しても熱を発する事は無く、衝撃波もないため角膜組織には悪影響の無いことが証明されています。
したがってエキシマレーザーを使ったレーシック手術では痛みをほとんど伴わず、視力回復も早いという特徴があります。
このようにエキシマレーザー技術の開発・発展があったからこそ、現在の角膜にレーザーを照射して精密な屈折矯正を行なう、最も安全で信頼性の持てる屈折矯正法であるレーシックが確立されたのです。
<エキシマレーザーの特徴>
・非常に短い波長のビームなので非常に狭い範囲で正確に組織を蒸散させることができます。
・ほとんど熱を発生せず、周りの組織に障害を与えることはありません。
・水分に吸収されるために、角膜よりも奥の組織まで透過しません。
・コンピューターにプログラムされたレーザー光線を使うことにより、近視、乱視の度数に応じて精密に角膜組織を削ることができます。